top of page

戸塚小教区就任にあたっての挨拶 (教会便り5月号より)

 

戸塚教会担当司祭 田丸 篤 

皆さん、はじめまして。この度、戸塚・原宿教会の担当になりました田丸神父です。これからよろしくお願いします。5月は聖母月です。マリア様と共にイエス様に心を向けながら私の自己紹介をさせていただきます。私は生まれたのは九州の佐賀です。私の父方の先祖は茨城県の土浦で水戸藩に仕えていたそうです。戦後九州に移り、母は佐賀の伊万里出身です。私の家族で最初に洗礼を受けたのは父です。父は大学生の時に洗礼を受けました。私には3つ上の兄がいますが兄は生まれた時、幼児洗礼を受けました。しかし母はまだその時は洗礼を受けていませんでした。よく心の準備をしてから洗礼を受けたいと思ってのことでした。兄が生まれて3年後に私が母のお腹に宿った時、母は心の準備ができクリスマスに洗礼を受けました。母が洗礼を受けた時、私は母のお腹の中にいました。母は洗礼を受けた時、何とも言えない大きな喜びに満たされたそうです。その母の喜びに私も母のお腹の中で与ることができたことを、ずっと後になってから母から教えてもらいました。そして私も生まれてすぐ幼児洗礼を受けました。

 

 私が高校生の時、福岡教区の鵜野神父様から父を通してマリア様の御像をいただきました。神父様はマリア様の御像の制作や修復をなさる方でした。マリア様の御像をいただいてからはいつも自分が守られている感じを抱いてきました。大学生の時、自分の将来を考える中で不思議な神様からの呼びかけを感じるようになりました。そのことを両親に話した時、両親はとてもつらく感じたようです。それでも私の決断を尊重し支えてくれました。自分の人生の歩みの中でいつも自分が意識していなくても、神様はずっと共にいてくださり、マリア様も母の心でいつも見守っていてくださっていると感じます。私の母は9年前に亡くなりました。私は祈りの中でいつもマリア様と亡くなった母が一つになって支えてくれていることを感じています。私は毎日ロザリオの祈りを唱えることを大切にしています。ロザリオの祈りは本当にすばらしい祈りです。慣れないうちは大変かもしれませんが、ずっと唱えていると大きな力が与えられていることを感じることができます。全てに神様の計らいがあり、私がこの度こちらの教会に赴任することができたのも、神様からの大きな恵みと祝福を思います。今、社会は大変な状況にあります。教会でも共にミサを捧げるために集まることができません。でも今は、一人ひとりが心を神様に向けて、自分ができること、捧げられることを大事にして祈るように招かれていると思います。

 

本当は皆さんとお会いして直接挨拶したいところですが、必ずその時が来ることを信じて今は静かに待ちたいと思います。これからの皆さんとの歩みが少しでも神様から喜んでいただけるものになるように力を尽くしていきたいです。 どうぞよろしくお願いします。

bottom of page