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2026年5月10日 復活節第6主日

  • 執筆者の写真:  カトリック戸塚教会
    カトリック戸塚教会
  • 5月10日
  • 読了時間: 4分

ヨハネ14:15-21

 

今日の福音の中心にあるのは、「あなたがたをみなし子にしておかない。私はあなたがたのところに戻ってくる」というイエスの言葉です。「みなし子」とは、生きていくために頼りとなる親を失ってしまった子どもたちのことです。頼りになる存在を失った状態、弱く無力な状態を表す「みなし子」という言葉を用いながら、イエス様は私たちに「あなたがたをみなし子にしておかない。私はあなたがたのところに戻ってくる」と力強い励ましの言葉を述べてくださいます。


このイエス様の言葉は、最後の晩さんの席でのものです。イエス様は、自分は目に見える形ではもういなくなる、しかし、御自分に代わって聖霊を遣わしていただくように御父に願うことを約束されます。イエス様は聖霊を遣わすために御父のもとに戻られ、これからは聖霊の働きのうちに私たちと共にいてくださることを表されます。


聖霊は私たちのうちに働く神の力のことです。聖霊は私たちのための弁護者、真理の霊として働かれます。その弁護者と呼ばれる聖霊と、復活されたイエス様が目に見えない形で私たちのうちにおられ、私たちを支え導いてくださっています。私たちは次の日曜日に主の昇天の出来事を記念します。イエス様は復活されて40日の間、弟子たちに姿を表され、御父のもとに戻られました。イエス様が弟子たちから離れられることに、弟子たちは大きな不安や恐れを感じたでしょう。それでもイエス様は御自分が目に見える姿でずっと弟子たちのもとにいることをなさいませんでした。これからは弟子たちがイエス様の後を継いで働いていくことを望まれたのです。そしてその弟子たちを支えるために御父のもとから弁護者である聖霊を遣わしてくださり、その聖霊の働きのうちに御自分も共にいて弟子たちの歩みを支えてくださる約束をしてくださいました。


今の時代も私たちはイエス様のお姿を直接のかたちで見ることはありません。しかしイエス様は目に見えない聖霊の働きのうちに共にいてくださり、私たちを支え導いてくださっています。私たちがいつもイエス様と聖霊で満たされて、イエス様と聖霊に心を合わせてよい判断をしながら歩むことができるように祈ることが大切です。そして日々の生活の出来事を通して、聖霊の働きとイエス様の存在に触れていくことです。神様はどこか遠い所に居られるのではなく、目に見ることはできなくても、私たちの側でいつも共にいてくださっておられる。そのような思いと実感を日々大切にしていくことです。今、復活節という時を過ごしている私たちにとって、復活されたイエス様がどのようなかたちで私たちと共にいてくださっているのか、そのことを日々の生活の中でどのように体験していくことができるか考えてみることはとても大事です。イエス様が聖霊と共に私たちの側にいてくださるのは、私たちがイエス様を愛し、イエス様の掟を守るためです。そしてイエス様の掟とはイエス様への信仰に留まること、そしてイエス様が示された愛の中で私たちが互いに愛し合うことです。私たちが互いに愛し合うことができるためには、イエス様の愛に私たちが触れていることが第一です。


今日の第二朗読のペトロの手紙に、「神の御心によるのであれば、善を行って苦しむ方が、悪を行って苦しむよりはよい。キリストも、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。」とあります。キリストを信じることによって、苦しみを受けたとしても、それによって心を乱す必要はありません。イエス様は、正しくない者、かつては神を知らずにいた人々を神のもとへ導くために歩まれ、苦しみを体験されました。そして死に渡された後、復活されてイエス様がなさったことすべての正しさを明らかにされました。私たちも御父の御心を生きられたイエス様の姿を自分の生きる中心にしていくなら、いつの日か必ず大きな喜びに満たされるという希望を持つことができます。


私たちの人生の歩みは中々思うようにはいかないかもしれません。それでもその現実にあって、私たちはイエス様が与えてくださる希望に支えられて歩んでいきたいです。私たちは私たちの周りに愛に反する現実をたくさん経験します。それでもイエス様からの愛に支えられながら、真の喜びを体験することができることを信じて歩みたいです。そしてその喜びの体験の中に聖霊が働いてくださっていること、その聖霊の働きのうちにイエス様も共にいてくださることを味わっていきたいです。


私たちがイエス様から求められていることは、イエス様を信じること、そしてイエス様が教えてくださった愛を私たちが生きること、このことだけです。イエス様につながり、イエス様に何でも話し、イエス様を大切にする。そしてイエス様とのつながりを通して私たちもイエス様が教えてくださった愛を生きる。私たちが大切にすべきことはこれに尽きると思います。


 

 
 
 

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